去年のGW明けから携わってきたプロジェクトが5月末で終わりました。プロジェクトの期間はこの会社に移ってきてから最長。前職でやってたことを少し違った視点と立場で走りぬけたこの1年1ヶ月は本当にいい経験になったと思うし、なんだか気持ちよかったです。大変なことも多かったけど。
今回のプロジェクトではこれまでと比べても格段に自分ひとりで立ち回ることが多くなって、一人で現場を回って話を聞いてきたり、「今日のミーティングでこれ決めよう」と思ったらディスカッションペーパー作ってマネジャーのレビューもなしにミーティングに出したり(笑)、一人で京都まで出張に言って3時間ぶっ通しでプレゼンってか説明してきたこともあったなあ...。まだそんなに日は経ってないと思うんだけど、懐かしい感じがします。上に「なんだか気持ちよかった」って書いたけど、それはこんな感じに一人でいろいろ動かさせてもらった、好きなようにやらせてもらったから、っていうのが大きかったと思います。
で、オレがそのお客さんを離れるちょっと前、ありがたいことに送別会を開いていただきました。個室で焼肉だったんだけど(笑。また肉か^^;)、当初予約していたメンツとは別に、後から後から送別会をやってることを聞きつけた人がドアから入ってきて、もちろん、部屋はぎゅうぎゅうだし、しまいには店じゅうの椅子を使い切ってしまったり、店のビールサーバーが空になったり(笑)、お店にはご迷惑をおかけしてしまいましたが、でもそれだけたくさんの方が自分のために集まってくれたと思うと、本当にうれしかったですね。花束があんなに重いもんだって、初めて知りました^^。
その席で、あるお客さんから言われたひとことがすごく胸に残ってて。
「いっちばん大変なときに、そこに手を出して助けてくれたのがforza55さんでした」
確かに、あの時はあえて火事場に飛びこんだよなあ(笑)。いま振り返ると“クライマーズ・ハイ”(※)だったようにさえ思います。(※登山家は、高い山や崖を登っていると夢中になって怖さを感じなくなる“ハイ”な状態になることがあるそうです。頂上に登ってひと息ついて振り返ってみて、そこで初めて怖さの感覚を取り戻すみたいな)よくあんな動きできてたなあって、今ちょっと思うしね(笑)。それが自分の“ハイ”じゃなくて、“ノーマル”になるように、また次のプロジェクトでもハードルを上げてがんばろうと思います。ってもう今、その次のプロジェクトに入ってるんだけどね^^;
新しい仕事もしっかりがんばります。「我々、マネジャー陣がすべきことはプロジェクトメンバーを子供扱いしないこと。とにかく彼らに思い切って任せる胆力が重要。『プロジェクトが成功したら彼らのおかげ。失敗したら自分のせい』、そう言い切る胆力を持つことが大事。」
彼が見ていた異例なほどに若手メンバーが主体だったプロジェクトが先日、大成功を収めたんです。説得力あるわ。
うちの会社のメンバーではないんですが、一緒にプロジェクトを進めているメンバーの中にいまいち動きのよくない人がいます。「動きがよくない」っていうのは、「タスクを『やっておきます』って言っておきながら期日までにやらない」とかそういうレベル。そこを指摘すると、なんだかんだ理由をつけてやらなかったことを正当化しようとする、みたいな(だったら最初に「やっておきます」とか言わないでくれ...)。
で、最近、だんだん彼がプロジェクト全体のボトルネックになってきていることがわかってきました。彼の立場を思ってこれまではそれほど強く接してこなかった我々も、もう悠長なことは言ってられないと判断しありとあらゆるパスを使って彼を強制的に動かす方向に舵を切ることにしました。
もう手段は選んでられないですね、彼の評価が下がろうが、個人的に彼に嫌われようが(別に彼と仲良しになるつもりもないので全然痛くないです。って言ってるオレ、ちょっと怖いな^^;)、プロジェクトを前に進めるために必要なことをただ粛々と進めるのみ。
さあ前に進むぞ!
こういう時どうしたらいいかって、結局できることからひとつずつ手をつけて、少しずつでも一歩一歩前に進んでくしかないんだよね。困難な状況にあっても身動き取れなくなったりしたらだめ。そんなことで楽になれるプロジェクトなんて、たぶんプロジェクトとして存在している意味がない。
こういうときだからこそ、あえて意識して少しずつでも一歩ずつ前へ進むこと、それをしないといつまでもこの状況は打開されないし、待ってても好転なんかするわけがない。最近すごくそれを思うし、自分に言い聞かせてます。こういうときだからこそ、少しずつでも一歩一歩前へ。
がんばろ。
もちろんどっちがいいっていう話にはならないだろうし、そもそも0か1かみたいな二択な話でもないと思う。でも今後のキャリアを考える際にこれはひとつの軸になるはずだから(数ある軸のうちのひとつでしかないけど)、自分のためにここに書き留めておきます。
あ、でも少なくとも「何かのSpecialistになりたいから、これを突き詰めよう」ってするのは順序が逆な気がする。そうじゃなくて「夢中で何かを突き詰めていった結果、気がつけばその道のSpecialistになってました」って方が自然だよね。
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