新天地に入ってから今まで何度聞いたかな、「納得感」って言葉。「その論理構成には納得感がない」だの「なんとなくこっちの話立ての方が納得感があるのはどうしてだろう?」だの、オレの周りで死ぬほど飛び交ってます。今までは全く使ったことがなかった言葉だったのに。
言うまでもなく、「納得感」っていうのは「その主張をどれだけすんなりと受け入れられるか、疑問を抱かずにうなずけるか」みたいな意味です。言い換えるならば「説得力」が近いと思うんだけど、個人的には「納得感」の方が好き。「説得力」って、なんか話し手視点な言葉な気がするんです。それに対して「納得感」は聞き手視点になってると思う。「説得しよう!」って言うより「納得してもらおう!」って言う方が随分“聞き手寄り”じゃない?^^あくまでもニュアンスの話だけど。
で、その「納得感」を満たすために必要な、つまり聞き手に「納得してもらう」ために必要な3つの視点ってことで備忘録的にメモっておきます。アウトプットする前に、自身でその主張内容に対して以下の視点でレビューすることで、かなり納得感が醸成されるはず。
1.それは本当か?
2.それだけか?他にはないのか?
人が誰かの話を聞いて素直に「そうだなあ」と思えないとき、殆どの場合は上の2つの疑問が生じているはずです。簡単な例を出すと「日本代表が今回のW杯ダメだったのはさぁ、試合前日に食べたものが当たったからなんだぜ?」って言われたら1.のように思うだろうし、「日本代表が今回のW杯ダメだったのは決定力不足だったからだよな」って言われたら2.のように思うでしょう。繰り返しになるけど人の話を聞いてて腑に落ちないときは、上の2つのどっちかが頭の中に出てきてるはずです。って実はこれ、元アーサー・D・リトル&BCGの高田貴久さんが言ってたことの受け売り(笑)。
でも3つ目の視点はオレのオリジナル。というか高田さんの上の主張を聞いてオレ、さっそく考えたんです。高田さんは「納得感がない時は絶対に上の2つのどっちかに分類される疑問が湧いているはず」って言ってたんだけど、オレはさっそく「本当かな?(←1の視点)この2つ以外になんかないのかな?(←2の視点)」って考えたんです。
そしたらあった!(笑)3つ目の視点。
3.だから何なの?
これは1や2とは違ってそもそも説明が足りてない時に感じる疑問(なので説明不足でない限り、生じる疑問は確かに上述の2点に集約できると思います)。上で出した例に合わせると「日本代表が今回のW杯ダメだったのは監督がジーコだったからだよ」って言われたときに感じるようなこと。「ジーコだったから何なの?もう少し説明してよ」っていう疑問がこの3に当たります。
これら3つを聞き手の立場になって自問自答して主張をBrush upすることで、納得感はかなり増すはず。
ただ...この自問自答作業、かなりしんどい(笑)。マジにやると消耗度が半端ないです^^;あともうひとつ。プライベートで相手の話に対してこの視点で突っ込みを入れると確実にイヤなヤツになるのでその点も要注意(←これ重要)。
仕事に対しては結構使えると思います。よかったら意識してみてください。
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