先週末、1泊で万座へスキーに行ってきました。スキーが上手くないオレでも滑れるように、って初級コースが多めなゲレンデを選んだつもりだったんだけど...その初級コースがこれまで行ったゲレンデに比べて明らかにレベルが高かった^^;。あれはオレのものさしでいうと中級だったんだけどなあ(笑)。途中、林間を抜けるところは余裕もあって気持ちよく滑れたけど、中級コース(つまりオレのものさしで言うと「中上級コース」)と合流するひらけたとこに出ると余裕ナシ。
最大の誤算は「宿の裏手がすぐゲレンデ」って聞いてて、確かにその通り宿の裏からすぐリフトが出てたんだけど、リフトで上がったとこから宿に戻るには中級コースを通るしかなかったってこと。七転八倒までは行かないけど、“二転三倒”してやっとの思いで帰ってきました。...なんて書くとあまり楽しくなかったように思われそうだけど、全然そんなことはなくって、あっと言う間に時間が過ぎていって、リフトに乗るたびに時間を確認しないと行けなかったのがつらかったです。
ちなみに万座は温泉も有名なんですね。白く濁ったお湯と雪を両方楽しめる露天風呂はかなりよかった。長いこと浸かってても湯あたりしなかったしね。新宿からバスで5時間半はちょっと遠かったけど、それだけかけて行っただけのことはありました。
↓に写真を貼っておきます。
↑かなり眺めのよかった万座温泉スキー場。この「下の方までずっと見えちゃう感じ」が恐怖感を煽るんですが、気持ちよさの方が勝っていました。
↑オレでも余裕たっぷりに気持ちよく滑れた林間コース(笑)。この写真見て思い出したけど、万座は人が少なくて滑りやすかったのも◎でした^^
夏石鈴子 『いらっしゃいませ』(Amazonリンク)
久しぶりに小説を読みました。R25の書評で「新社会人にはもちろん、新社会人の頃の気持ちを忘れかけている若手社会人にもお勧め」みたいなことが書いてあったので気になって。別に最近「オレ、新社会人だった頃は何考えてたんだろうなあ」なんて思ってたわけじゃないけど、なんとなく“あの頃の気持ち”を思い出してみたくなったっていいじゃないですか(笑)。
舞台は出版社の受付。短大を出て出版社に就職し、受付に配属された新社会人「鈴木みのり」を中心に展開されるドラマが、みのりの心の動きも含めてよく描かれています。
入社した日に人事部の人に連れられて社内を案内される様子とか、「初給料で何買う?」トークとか、電話が鳴ってても取ろうとしない先輩社員とか、取引先でキツイこと言われてトイレで泣いたりとか、で、その子を慰めたりとか...社会人なら誰しも自分を重ねることのできる“懐かしいあの頃”満載です。あ、オレはトイレで泣いたことはありませんよ^^;電話が鳴ってても自分では取らず、必ず新人に取り次がせる先輩はいたけど(笑)。
中でもオレの心に響いたのが、この記事のタイトルにもした「自分の成分が薄まっていく」のところ。
広報部からもらってきたりんごをみのりが包丁で剥いていた時の話。みのりがくるくると皮を剥いて、「ああ皮が切れないでずいぶん長くなったな」と思っていると、上司の女性が笑いながら「あら、おりんごはまず4つに切ってそれから皮を剥くものよ」と言ってきた。みのりは「えっ、そうなのかな。うちではずっと先に皮を剥いて、それから4つに切るのに」と思いつつも、「あっ、そうでしたよね。すみません」と笑って返し、2個目からは上司に言われたようにした、というくだり。
みのりは(以下「」内、本書より引用)
「こんな時、自分の成分が薄まっていく、と感じる。別にそんな成分、薄くなっても構わないのだ。でも、なんだか淋しくもなる。木島さん(上司の女性)を優しいいい人だと思う。でも、そんな風に思ってしまったことも本当なのだ。」
(注)上のくだりのとこだけだと、木島さん(上司の女性)が嫌なお局みたいな印象を与えてしまいそうだけど、全然そんな人じゃないんです。みのりも言っているように「優しいいい人」です。
この「自分の成分が薄まっていく」の、オレも時々感じるんです。「それ、どっちだっていいんじゃない?そこは好みの問題でしょ」なんて思いつつも、なんとなく上司に言われた通りにやってみる、みたいな。そんな時は「自分の成分が薄まっていく」というか、ちょっとした敗北感もあったり。
で、思うのは「ここは今回こういう風にやったけど、オレはオレのスタイルをちゃんと覚えとこう」ってことと「オレに部下ができたら、こういうとこは部下の好みで好きにやらせてあげよう」ってこと。後者はさておき、前者は「覚えとこう」っつったってそう覚えてられないわけで...結果、オレの成分は薄まっているんだろうなあって思う。
かといって、いちいちそういうとこで上司と戦ってエネルギー使うのも不器用だよなあ...^^;
ってこの話、オレの中でも答えは出てないんです。でもこういうことを認識しておくだけで十分かもしれないとも思ってて。「薄まっちゃだめだぞ、オレ」っていうね。
新社会人みのりにいいことを思い出させてもらいました^^。上に書いた通り、他にもいろいろ新社会人ならではの話が載ってるので、あの頃の自分に会いたい人はどうぞ(笑)。
ちなみに、この小説がなんでここまでリアリティのある新社会人生活を描けているかは、あとがきで明かされます。小説本編もさることながら、このあとがきもおいしい^^。
部屋で音楽聴きながら本読んでたら、帰ってきた弟が一言、「おしゃれ音楽聴いてるな」(笑)。“おしゃれ音楽”かぁ~。おもしろいこと言うなあ。
オレが聴いてたというか流してたのはふつーのJazz。Jazzなんてもともと見向きもしなかったんだけど、お客さんのお偉いさんとうちのマネジャーが「今度行きます?あのジャズバー。」なんて話してるのを聴いたり(見るからにキザな大人の会話(笑)。でもほんとにそう話してた^^;)、iTunes Storeの総合アルバムランキングでJazzが並居るJ-POPを押さえてトップを飾ってるのを見たりしてたら、iTunesのTOPにいたそのアルバムをダウンロードしてしまいました。"French Jazz Cinquante"っていうアルバム。50曲も入ってるのに900円っていうお手頃さもそのランキングの上位に押し上げた要因でしょう。(これを書いてる今ランキングをチェックしてみたら6位にいました)
Jazzって集中して聴くんじゃなくて「ながら聴き」にうってつけですね。オレ、音楽聴きながら仕事したりメール書いたりできない人なんだけど(たぶん言語中枢が同時に複数のインプットを処理するのを嫌がるんだと思う)、Jazzは、ってかオレが買ったこのアルバムはほとんどがInstrumentalだから流してても全然邪魔にならない^^。音楽聴きながら何かできない、かつ静寂もなんだかなぁっていうオレにとってはいいものを見つけました(今まで部屋で本読むときは静寂だったんだけど^^;、なんか静寂って緊張感あって好きじゃなかったんです)。
にしても「おしゃれ音楽」かぁ。。。そんな風に言われると気取ってるヤツみたいで流しにくくなっちゃったなぁ(笑)。
先週金曜、会社の同期(←話をしやすくするためにAとします)と飲みに行きました。Aはついこの間まで今オレがいるプロジェクトにいて、今は別のプロジェクトをやってます。手っ取り早く行ってしまえばオレはAの後任。Aからいろいろ引き継いでバトンタッチされたってわけです。
オレが今一緒に仕事してるお客さんは当然Aのことを知ってます。で、先週金曜、あるお客さんのとこにこう言いに行きました。「今日これからAと飲みに行くんですよ。何か伝えることありますか?(笑)」以下、こんなやり取りがなされました。
お客さん「マジすか!?Aさん、元気でやってますか?」
オレ「どうですかねぇ...新しいとこでいろいろ苦労してるんじゃないんですかねぇ...」
お客さん「あー、そうですか。やっぱ新しいとこって大変なんですね。あ、ちょっと待っててもらっていいですか!?」
オレ「どうしたんですか?^^;」
お客さん「僕が前仕事がうまく行かなくて落ち込んでた時に、助けてくれた詩があるんです。今、印刷するんでそれ、Aさんに渡してください!」
おー!アツい!^^
で、お客さんは詩をコピペして、最後に「がんばれー!!! by○○」って署名を入れて印刷してくれました。なんて素敵な人なんだ!&Aのヤツ、愛されてたんだなあ^^
その夜、オレはちゃんとAにその詩を渡しました。「なにこれ?」とか言ってたけど、内心はすごくうれしかったハズ(にしても「なにこれ?」はないんじゃないか、と思ったけど(笑))。Aとそのお客さんの間をつないだだけだけど、オレもなんだか元気をもらいました^^
最後に会ってから数ヶ月しか経っていないので見た目が変わっているわけはないんですが、仕事の面ではいろいろ動きがあったようで、皆ががんばっていることがわかってうれしくなりました。と同時にオレもがんばんなきゃな、って。
今のお客さんのオフィスから前のお客さんのオフィスはちょっと離れていて、昨夜も「そんなとこからわざわざ来てくれるなんて、いやーすばらしい!」なんて言われてしまいましたが^^;、オレとしてはもうお声がけいただければいつでも馳せ参じます、という心積もりです(笑)。ビジネスの話であれだけエキサイティングな飲み会もそうそうないんじゃなかろうか。
お客さんとは22時半頃分かれたんですが、その後はそのプロジェクトをオレと一緒に戦い抜いた先輩と2人で飲みに行きました。気がつけば時計は1時半^^;。時間を忘れるとはまさにあのこと。タクシー代は金額的にはなかなか行ってしまったけど^^;、それを払ってでも居残る価値のある、素敵な夜でした。
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