下の2つの記事は同じ記者会見(内藤対亀田の試合前日の記者会見)をネタにしています。読み比べてみてください。
亀田家“総口撃”に内藤タジタジ - デイリースポーツ
http://www.daily.co.jp/ring/2007/10/11/0000687349.shtml
内藤、亀田家の挑発受け流した - スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2007/10/11/01.html
これはあまりにもわかりやすい例ですが、ニュースって得てしてこういうものだと思います。ニュースの原則として「私情を書くな。事実を伝えろ」というのがありますが(久米宏のニュースステーションでこの原則は崩れたとの指摘もあります。今で言えば報ステとか日刊ゲンダイとかも同じ括りかと思います)、実は、こういった「さも事実のように感想(=記者の感情)が込められた記事」は相当氾濫していて、受け取る側がこれを鵜呑みにすることも本当に多いです。上の例で言えば、「昨日の記者会見、内藤タジタジだったらしいじゃん」って友達に話すとか、ありがちですよね?鵜呑みにしているいい例です。
うちの会社の上司が新人によく言うことに、「調査結果をレポートにする場合、FactとInsightは分けて出せ」というのがあります。受け手側を混乱させないように(ここでの“混乱”が怖いのは、本人は“混乱”している自覚がないケースが大半だってこと)、自分が出し手になる場合はFactと Insightを分けることを強く心がけますが、自分が出し手ではない場合は受け手としてきちんとしたフィルターを持ってその情報(ニュースとか)に接するしかありません。
受動的に情報社会に生かされるのではなく、能動的に情報社会を生きたいですね。自分なりの正しい眼と耳を持って。
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